桜吹雪が舞う春うららの昼下がり、チューエル淑女養成学院の裏庭にある小さな丘の上。満開の桜の木の下に広げられた水色のレジャーシートの上で、四人の乙女たちがお弁当を囲んでいます💕
桜の花びらがふわふわと舞い落ちる様子は、まるで乙女たちの秘めた想いを優しく包み込んでいるみたい♡ こんな素敵なお花見なのに、空気はちょっぴり…ピリピリ?
「わぁ〜!おにいたん♡が作ってくれたおにぎり、とっても美味しぃ〜!」(*ノωノ)
水色の髪をふわりと揺らしながら、ユリシアちゃんがとっても可愛らしくおにぎりを両手で持って頬張っています♡ 一週間前の「婚約発表」からちょっぴり緊張気味だった空気を、彼女の無邪気な笑顔が和らげていく感じ…♪
「も〜!またユリシアはおにいたん、おにいたんって!」(`ε´)
金髪ロングヘアの雫ちゃんが、ぷんぷん怒ったお顔で言い返したけど、その目線はユリシアちゃんのお弁当に釘付けになっています♡
「あらあら〜、雫さん」銀髪のツインドリルを優雅に揺らしながら、茉里絵ちゃんが上品に微笑みかけます。「そんなに欲しいなら、淑女らしく『おすそ分けいただけませんこと?』って言えばよろしいのに〜♪ あの日からずっと、とっても素直じゃないんですのね〜」
「あ、あの日って…!ちょ、ちょっと茉里絵!みんなの前でそんな言い方しないでよっ!」(>﹏<)
雫ちゃんのお顔が真っ赤っか♡ みんなの頭に、一週間前の教室での『あの話』が浮かんでいますね…
「まぁまぁ、みなさん♪」渚先生が優しく微笑みながら、温かいお茶を注いでくれます。「せっかくの桜の下での女子会ですもの。楽しく過ごしましょう♡」
渚先生はニコニコしてるけど、目の奥にはちょっぴり寂しそうな影が…うーん、和先生への想いがあるからかな?
「はい、これ!みんなに分けてあげる〜♪」
ユリシアちゃんが嬉しそうに大きなおにぎりを分けてあげていますよ♡
「あ、ありがと…」雫ちゃんが少し照れながらおにぎりを受け取ります。「べ、別にそんなに欲しかったわけじゃないんだからね!」(でもパクッと美味しそうに頬張るの、かわいい~♡)
「まぁ、とっても美味しゅうございますわ〜♪」茉里絵ちゃんが小さく上品に口元を覆って頬を染めます。「和先生のおにぎり、愛情が感じられますのね〜💕」
「うんっ!おにいたん♡が『ユリシアの大切な友達にも食べてもらいなさい』って言ってたんだ〜♪」ユリシアちゃんが無邪気に答えます。
その言葉で、急に場の空気が凍りついちゃった…ぴよぴよ…(◍•﹏•)
「あの…」渚先生が少し緊張した表情で、話題を変えます。「一週間前のあの話…みなさん、どう消化してますか?」
「うん!」ユリシアちゃんが元気よく手を挙げます。「私、やっぱりみんなの気持ちも大切にしたいって思ってるよ〜♡ おにいたん♡は私の婚約者だけど、みんなの気持ちも大事だから!」
「も〜ユリシア!そんなに素直に言わなくても…」雫ちゃんがモジモジしながら桜の花びらをいじります。「あんたってば、意地悪する隙も与えないのよね…」
「雫さん、素直じゃないんですのね〜♡」茉里絵ちゃんがくすくす笑いながら言います。「でも私は…ユリちゃんの気持ち、とっても尊敬してますわ。自分の婚約者を…みんなとシェアするなんて…」
「シェアって!」雫ちゃんが慌てて声を上げます。「なんか変な言い方しないでよ!」
「あはは〜♪」ユリシアちゃんが無邪気に笑います。「だって、おにいたん♡の魅力はみんなにも分かるもんね!でも…」
ユリシアちゃんの声がちょっぴり小さくなって…
「でも、最後は私のところに帰ってくるって信じてるの…♡」
その言葉に、みんなのお顔がちょっぴり複雑な表情になりました…(´•ω•`)
「あ、あのね!」急に明るい声に戻って、ユリシアちゃんが嬉しそうに言い出したの!「この前、おにいたん♡とね、一足先にお花見楽しんできたんだ~!おにいたん♡って本当に優しいよね〜♡」
雫ちゃんは一瞬、まるで凍り付いたように動きを止めました。それから、ゆっくりとおにぎりを置くと、深いため息をついて…
「はぁ…やっぱりね」雫ちゃんがプイっと顔を背けて、膝に落ちた桜の花びらを指先でつまみあげます。その指先、少し震えているみたい…。「和先生とお花見デート…いいわね~。私なんて授業中に話しかけても『授業に集中しなさい』って言われるだけなのに」
雫ちゃんの声、ちょっぴり震えてる…?
「和先生と二人きりで、桜の下で…何したの?手とか…繋いだりした?」雫ちゃんは顔を伏せたままで聞きます。その声には必死に隠そうとしている羨望が滲んでいるの…。
「わ、私だって和先生とお花見したかった…」思わず漏らした本音に慌てて、「って、べ、別に!私のグラビア撮影が忙しくて、誘いたくても誘えなかっただけで!別に和先生と二人きりで桜見たいとか思ってないもん!」
金髪を揺らして必死に誤魔化そうとする雫ちゃん…。でも、その頬はとっても赤くて、目には小さな涙が光っているの…うぅ、抱きしめたくなっちゃう♡
「まぁまぁ〜♡」渚先生が慌てて仲裁に入ります。「桜の下でケンカなんてもったいないですよ〜♪ ねぇ、みなさん…これからの二年間、どう過ごしますか?」
「私は…」茉里絵ちゃんが上品に扇子を広げます。「和先生への特別な気持ちを、淑女らしく、でも情熱的に伝えていくつもりですわ〜♡」
「私も!」雫ちゃんが突然立ち上がります。「女優としての魅力で、あのおっさん…じゃなくて和先生の目を釘付けにしてやるんだから!」
「あらあら〜♡」渚先生も優しく微笑みます。「私も教師として、でも一人の女性として…諦めないつもりです」
「みんな…」ユリシアちゃんの目にうるうるっと涙が浮かんでいます。「ありがとう…素直な気持ち、言ってくれて嬉しいな♡」
「でも約束だからね?」ユリシアちゃんが小指を立てます。「卒業までの勝負!そして、結果がどうなっても、私たちはずっとお友達!」
「もちろんですわ〜♡」 「約束します!」 「……まぁ、仕方ないわね!」
四人の小指がぎゅっと絡み合います。桜の花びらが四人を優しく包み込むように舞い落ちてきて、とっても幻想的な光景…✨
「ねぇ、実はね…」ユリシアちゃんがもじもじと言い出します。「和先生と結婚したらどんな生活がしたいか想像すると…すっごくドキドキしちゃうの…♡」
「そ、そうよね…」雫ちゃんが珍しく素直な表情で呟きます。「私も考えちゃうかも…」
「まぁ!雫さん、珍しく素直ですわね〜♡」茉里絵ちゃんがにっこり微笑みます。
「う、うるさいわよ!」雫ちゃんが再び強がりモードに戻りますが、頬は赤いままです~♡
「私も…和先生との朝のコーヒータイムを想像すると…」渚先生がうっとりと遠い目になります。「あぁ…素敵…♡」
「あはは〜♪」ユリシアちゃんが嬉しそうに笑います。「みんなで話せて良かった〜!前よりずっと気持ちが軽くなったよ!」
そうやって、桜の下での女子会は、秘密の約束と甘い夢想で満たされていきました~♡ 四人の乙女たちの春の物語は、まだまだ始まったばかり…♪
「乾杯!」ユリシアちゃんがお茶を高く掲げます。「私たちの友情と…和先生への愛に!」
「かんぱーい!」🌸✨
桜の花びらが舞う丘の上で、四人の乙女たちの笑い声が春風に乗って広がっていきましたとさ…♡
…そして、遠くから見守る和先生の姿に気づいている人は、誰一人いなかったのでした~(*ノωノ)💕