朝日が差し込んできた部屋で、私はゆっくり目を覚ました。昨日の疲れがすっかり取れて、気持ちも体もリフレッシュした感じがする。隣を見れば、ユリシアがすでに目を覚まして、私の顔をじっと見つめている。「おにいたん、おはよう♪」と可愛らしく微笑むユリシアの顔を見て、自然と笑顔がこぼれる。
「おはよう、ユリシア。昨日はありがとうね。おかげでぐっすり眠れたよ。」
「うん、よかった!ねえ、おにいたん、朝ごはんは私が作ってあげるね!おにいたんの大好きなもの、ちゃんと覚えてるから♪」そう言って、ユリシアは布団を飛び出してキッチンへ向かう。
私はベッドの上で少しのんびりしてから、ユリシアが朝食を準備してくれる音を聞きながら、キッチンのほうを覗く。小さな体で、一生懸命にトースターを操作しているユリシアの姿が微笑ましい。
「おにいたんは、甘いものがそんなに好きじゃないけど、果物は好きだよね♪ だから、バナナとキウイを盛り付けておくね。それから、トーストにはチーズをのせて、シナモンパウダーをちょっと振りかけてトーストするの。おにいたんの大好物だからね!」
彼女がそう言いながらトースターを使っている姿を見て、私は感謝の気持ちがいっぱいになる。まさか、自分の好みをこんなにちゃんと覚えてくれているなんて、ユリシアは本当に素敵な子だ。
しばらくして、焼きたての香りが漂ってきた。ユリシアがキッチンから、私が大好きなシナモンとチーズがたっぷりのトーストを持ってきてくれる。さらに、横にはバナナとキウイが美しく並べられていて、まるでカフェで出てくるような一皿だ。
「じゃーん!おにいたんのために、ユリが頑張って作ったよ♪」と誇らしげに笑うユリシアの顔を見て、私は思わず拍手をしてしまった。
「すごいな、ユリシア!完璧じゃないか。ありがとう、いただくよ。」私は感謝の気持ちを込めて一口かじる。チーズとシナモンが絶妙なバランスで溶け合っていて、口の中でふんわりと広がる。横にある果物も新鮮で甘さが程よい。
「コーヒーもおにいたんの好きなように淹れておいたから、ホットにしてミルクとシナモンパウダーを入れたよ♪ いつも通りのやつだよね?」ユリシアが得意げにカップを差し出す。
「ああ、ありがとう。これで今日も一日がんばれそうだ。」
二人でほのぼのとした朝食の時間を過ごしていると、ユリシアが私をじっと見つめる。「おにいたん、いつも忙しそうだけど、こうして一緒に朝ごはん食べられるの、なんだかすごく幸せだね。」
その言葉に、私は思わず胸が温かくなる。ユリシアの優しさに包まれて、心からリラックスして過ごせる朝。やっぱり、ユリシアがいてくれると、どんなに疲れていても元気が湧いてくる。何気ない朝だけど、こうして一緒に過ごせることが何よりも大切なんだと、改めて実感する。
「ありがとう、ユリシア。君がいてくれるおかげで、すごく元気が出るよ。」
「ふふっ、おにいたんのためなら、何だってしてあげるもん♪」と笑うユリシアの姿に、私は心の底から癒されるのだった。