静かな夕暮れ、茉里絵は自室で一人、密かな趣味に没頭していた。サイドボードの上には、くねくねと曲がる小型の三脚にスマホを固定し、画面には牛乳柄の衣装をまとった自分が映っている。白地に散りばめられた牛の模様がひと際映え、彼女の表情に微かな喜びが宿っていた。
「……こんな姿、渚先生や雫さんには絶対に見せられないわ……」と小さな声でつぶやく。真面目な渚先生や、挑発的で堂々としている雫には到底理解されないだろうと思うと、たとえ密かな趣味であっても少し恥ずかしく感じるのだ。
雫のグラビア特訓を受けてから、茉里絵は自分の見せ方や表情に少しだけ興味を持ち始めていた。牛乳女なんて呼ばれるのも恥ずかしかったが、どこかくすぐったい気持ちが残っている。だがそれ以上に、グラビアに触れたことで新しい自分を見つけたような、そんな新鮮な気持ちも生まれていたのだ。
「やっぱり……こんな風に自分を映してみると、新しい発見があるのかしら」とそっとつぶやき、スマホのシャッターを押してみる。映るのは、今まで見たことのないような少し無邪気でお茶目な自分だ。思いがけず大胆に決めたポーズに、少し恥ずかしさも感じるが、何枚も撮りながら、少しずつその恥ずかしさが薄れていくのを感じた。
「渚先生がこの写真を見たら……びっくりしちゃうわね」と茉里絵は小さく笑ってしまう。学院で見せることのない自分の表情に、自然と頬が赤くなる。渚先生はいつも優しく見守ってくれる存在だが、自分のこうした一面は想像もつかないはずだ。だからこそ、この姿は絶対に見せられない。
「……でも、こうして一人でこっそり楽しむ時間もいいものね」と、茉里絵は、自分の姿を写真に収めるたび、少しずつ自信を持てるような気がしていた。牛乳柄の衣装に身を包み、ほんの少しだけ「可愛いかも?」と微笑んでみる。鏡越しに映る自分の姿が少しだけ愛おしく思えて、やっぱり誰かに見てもらいたい気持ちも湧いてくる。
「……ユリちゃんにだけなら、ちょっとだけ見てもらうのもいいかも。優しいユリちゃんだったら、わかってくれるかもしれないし……」
茉里絵は少し勇気を出して、ユリシアとの個人チャットに写真を送信しようとした。しかし、その瞬間に手元が狂い、なんと渚先生や雫もいるグループチャットに写真を送信してしまったことに気づく。
「えっ!?ま、間違えた!?💦 ど、どうしよう……!!」
茉里絵はパニックになり、画面を見つめてあたふたし始める。気づくと、他の3人からも次々と反応が返ってきていた。
えっ、まりちゃん!?すごく可愛いよ…💖 牛乳柄の衣装なんて、まりちゃんらしくて素敵…!
あははっ!茉里絵、やるじゃん!まさかの牛乳コスプレとか、さすが牛乳女ね!😆 この大胆な姿、かなりウケる!次はもっとポーズ決めてみたら?
茉里絵さん…これは…予想外ですわ…💧 大丈夫、正直驚きましたが、何も悪くはないのよ。ただ…次からは、気をつけましょうね?
茉里絵は、画面に表示された彼女たちの反応を見て、さらに顔が真っ赤になった。そして、大きく深呼吸をして、もう一度チャットに向かってタイピングし始めた。
まりちゃん、そんなに気にしなくていいよ!でも…私にだけ見せたかったって聞いて、ちょっと嬉しいな…💖
あっはは!やっぱり茉里絵って面白いわ!それに、牛乳柄の衣装なんて大胆すぎて最高!😂 もっと堂々としなよ!なんなら次は、アヘ顔ダブルピースでポーズ決めて撮影会でもやってみる?wwwwww📸
みなさん、あまり茉里絵さんをからかうのはやめましょうね💧 茉里絵さん、大丈夫よ、落ち着いて…
あ、あの…そんな撮影会とか無理だからっ!これ以上は本当に恥ずかしいし…渚先生、雫さん、ユリちゃん、本当にごめんなさい…💦💦
いいってば、茉里絵!こういう経験を重ねていけば、もっと自信がつくし、実はみんなも茉里絵のこと応援してるのよ!それに、これをきっかけに“牛乳女”としてのアイデンティティ確立しちゃえばいいのよ!🥛😏
ぷぷっ、雫ちゃんたら…まりちゃんをそうやって応援してるのね。でも、まりちゃんは無理しないでね。自分のペースで楽しめれば、それが一番だよ✨
うん…ありがとう、ユリちゃん、雫さん、渚先生。でも、こんな姿で写真撮るの、やっぱりまだ慣れなくて…でも…ちょっと楽しかったのも事実で…💦
茉里絵さんが自分の身体に自信を持てるようになるなんて、本当に素敵なことね✨ 先生も少し安心したわ😊
次も楽しみにしてるからね!そして、茉里絵がもっと堂々とポーズを決められるようになったら、また新しい衣装で撮影会よ!今度はもっと過激に!覚悟しといて!💥😂
ええっ!?…もう、雫さん、やめてください…!!これ以上は無理です…!!😖💦