完璧な淑女に見えて、実は少し天然で不器用。
橘茉里絵は、名家の令嬢としての重圧や、自身の体型に対するコンプレックスを抱えながらも、友情と創作を力に変え、自分の意志で未来を選ぼうとしている少女です。
いつも礼儀正しく優雅に振る舞っていますが、その胸の内には、負けず嫌いな闘志と、周囲の人を誰よりも大切に思う温かな心が秘められています。
三年生となった現在は、ユリシアや雫、柚羽たちとの絆を深めながら、簿記や衣装制作、そして苦手だったことへの挑戦を通じて、自分らしい淑女のあり方を見つけ始めています。
基本情報
| 名前 | 橘 茉里絵(たちばな まりえ) |
|---|---|
| 英字表記 | Tachibana Marie |
| 所属 | チューエル淑女養成学院 高等部 商業科3年C組 |
| 年齢 | 18歳 |
| 誕生日 | 6月28日 |
| 性別 | 女性 |
| 身長 | 173cm |
| スリーサイズ | 138 / 78 / 112 |
| 体重 | 非公開 |
| 通学形態 | 月華寮から通学(雫と同室) |
| 所属活動 | 手芸同好会・ヨガ同好会 ※手芸同好会は学院内の手芸部室を活動場所としている |
| 髪型 | 銀髪のロングヘアを丁寧に巻き上げたツインドリル |
| 瞳の色 | 濃い紫色 |
| 一人称 | わたくし ※親しい相手との会話では「私」となることもある |
| 家庭環境 | 名家・橘家の令嬢。幼い頃から執事の野上に支えられている |
| 得意分野 | 裁縫・刺繍・衣装制作・着付け・作法・相手の気持ちを察すること |
| 現在の目標 | 自分の人生と未来を、自分自身の意志で選び取ること |
成長記録
入学時は身長173cm、スリーサイズ128/70/108。
三年間の学院生活を通して身長は変わらないものの、体つきはさらに大人の女性らしく成長しています。
以前は豊満な体型を隠そうとしていましたが、ユリシアや雫たちとの友情、衣装制作や表現活動への挑戦を通して、自分の身体も大切な個性の一つとして、少しずつ受け入れられるようになりました。
※本プロフィールは、2026年8月・高等部3年生時点の内容です。
茉里絵のことをもっと知る
性格と素顔
茉里絵は、名家の令嬢らしい上品な言葉遣いと、落ち着いた振る舞いを身につけています。どのような場面でも礼節を忘れず、学院では「淑女の鏡」として見られることの多い存在です。
ただし、その穏やかな外見の奥には、非常に強い意志と負けず嫌いな一面が隠されています。周囲と争うことを好むわけではありませんが、一度自分で決めたことには粘り強く取り組み、転んだり失敗したりしても、簡単には諦めません。
幼い頃から、家柄にふさわしい完璧な令嬢であることを求められてきたため、以前は強気で近寄りがたい態度を、自分を守るための鎧として使っていました。
しかし、ユリシアや雫たちとの交流を経た現在は、自分の弱さや失敗を少しずつ人に見せられるようになっています。
一方で、実はかなり天然で、少々ドジなところもあります。衣装制作や新しいデザインに夢中になるあまり、周囲が見えなくなったり、大切な衣装を家に忘れたり、写真の送信先を間違えたりすることもあります。
完璧な淑女を目指している本人にとっては恥ずかしい失敗ですが、そうした不器用さと親しみやすさも、現在では茉里絵の大切な魅力となっています。
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学院生活と学び
茉里絵は、チューエル淑女養成学院高等部・商業科に所属しています。
入学当初は、礼法や着付け、裁縫といった淑女としての嗜みに高い能力を示す一方、家柄や周囲からの期待に縛られ、自分から新しい世界へ踏み出すことには慎重でした。
しかし、友人たちとの学院生活を通して、「できないことを恥じて遠ざける」のではなく、「自分なりのやり方を探して挑戦する」という姿勢を身につけつつあります。
商業科で学ぶ簿記についても、当初から自信があったわけではありません。和先生や雫たちと学習を重ね、日商簿記検定3級を受験するまでに成長しました。
試験の際には、自分の結果だけでなく、緊張しているユリシアや、難しい級に挑戦する雫、パニックになってしまった柚羽の様子まで気にかけていました。自分が不安な時にも、周囲を思いやることができる点は、茉里絵らしい優しさです。
二年生からは学院の寄宿舎・月華寮で暮らしており、雫と同室になりました。家柄も性格も異なる二人ですが、共同生活を通して互いの本音を理解し、遠慮なく言葉を交わせる関係を築いています。
また、乗ることのできなかった自転車にも一人で練習を重ね、何度転んでも挑戦を続けました。ユリシア、雫、柚羽の助けを受けながら、自分の身体に合った乗り方を見つけた経験は、茉里絵にとって「自分の力で自由な景色を見た」大きな転機となっています。
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手芸・衣装制作と表現活動
茉里絵にとって、裁縫や衣装制作は単なる趣味ではありません。自分の感情や、大切な人への想いを形にするための、大切な表現手段です。
細かな刺繍やレース、スカートのドレープ、身体のラインを美しく見せる構造などに強いこだわりを持ち、コスプレ衣装や学院行事の衣装を自ら考案しています。
祖母が遺した裁縫箱と「和装小物の作り方」のノートを見つけたことをきっかけに、伝統的な刺繍や和装の技法を、現代的な衣装へ取り入れることにも関心を持つようになりました。
伝統をそのまま守るだけでなく、受け継いだ技術を自分らしい形へ作り替え、次の時代へつないでいこうとする創造力を持っています。
初めて制作したミュージックビデオ『Stitch of Friendship』では、撮影用の衣装を自宅へ忘れてしまったことから、急遽、橘家の屋敷で撮影することになりました。
撮影には、これまでに制作した作品や、ユリシアのために作ったウサギのぬいぐるみも登場しています。
撮影中には、ミシンの踏み板を強く踏みすぎたり、カメラのフレームへうまく収まらなかったりするハプニングもありました。それでも完成した映像を見た茉里絵は、失敗を含めた姿こそが、自分の「等身大の姿」なのだと受け止めました。
現在の茉里絵が学院指定夏用制服で『Stitch of Friendship』を口ずさむ姿には、初めて作品へ自分自身を込めた日の記憶と、友人たちへの変わらぬ感謝が重ねられています。
なお、茉里絵の夏用制服は、学院の公式デザインを基本としながら、本人の体型に合わせて前身頃や脇布、ウエスト位置などを調整した特別寸法品です。赤い花飾りと手袋は、歌唱時に本人が加えた装いです。
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ユリシアとの友情
ユリシアは、茉里絵にとって初めて、自分の意志で心を開きたいと願った大切な友人です。
出会った当初の茉里絵は、周囲から高飛車で完璧な令嬢だと思われていました。しかし本当は、家の事情による望まない縁談や、誰にも弱音を吐けない孤独に苦しんでいました。
誰に対しても自然体で、裏表なく優しく接するユリシアの姿を眩しく感じた茉里絵は、自分から「友達になりたい」と打ち明けます。
これは、家の都合ではなく、自分自身の意思で人との関係を選んだ、茉里絵にとって非常に大きな一歩でした。
その日の帰り道には、ユリシアへ初めて自分からチャットを送りました。絵文字の使い方が分からず、執事の野上に教えてもらいながらメッセージを作る姿には、令嬢としての完璧さとは異なる、年相応の可愛らしさが表れています。
その後、和先生がユリシアにとって幼い頃から支えてくれた特別な存在であることを知った茉里絵は、以前、自分が和先生へ積極的に接したことを恥じました。
しかしユリシアは、茉里絵を責めることなく受け入れました。その優しさによって、茉里絵は自分の気持ちを否定するのではなく、相手を傷つけない形で、自分自身とも向き合おうと考えるようになります。
自分の体型や写真に自信が持てなかった時も、最初に「見てもらいたい」と考えた相手はユリシアでした。
『Stitch of Friendship』に登場したウサギのぬいぐるみも、ユリシアのために制作したものです。
ユリシアは茉里絵にとって親友であると同時に、弱さも失敗も見せることのできる、家族に近いほど大切な存在となっています。
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雫たちとの関係
雫は、茉里絵の作っていた「完璧な令嬢の殻」を、遠慮のない言葉で少しずつ壊してくれた友人です。
二人は性格も育った環境も大きく異なります。茉里絵は礼儀と品位を重んじる一方、雫は思ったことを率直に口にし、時には茉里絵の体型をからかうこともあります。
しかし、秘密のチャットを通じて、互いに自分の身体や恋愛への不安を抱えていることを知り、表面的な印象だけでは分からない本心を理解するようになりました。
和先生を巡っては恋の競争相手でもありますが、情報や悩みを共有する同盟相手であり、互いの作戦を不当に妨害しないと約束した「淑女同士の競争相手」でもあります。
二年生から月華寮で同室となり、茉里絵は、雫のぶっきらぼうな言葉の裏にある敬意や優しさを読み取れるようになりました。
雫もまた、茉里絵の衣装制作の才能や、何度失敗しても努力を続ける強さを認めています。素直に褒めることはほとんどありませんが、茉里絵にとって、その不器用な評価は大きな励みになっています。
柚羽に対しては、真面目で繊細な後輩として気にかけています。自転車の練習では柚羽の知識に助けられ、簿記試験の際には、緊張からパニックになった彼女を心から心配していました。
渚先生については、強さと優しさを兼ね備えた大人の女性として尊敬しています。ヨガ同好会での活動を通じて交流もあり、かつて病弱だった自分を努力で変えた渚先生の姿勢から、大きな刺激を受けています。
茉里絵にとって、友人たちは自分の弱さを恥じずに前へ進むための「追い風」です。
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体型へのコンプレックスと成長
茉里絵の大きな悩みの一つが、非常に豊満な自分の体型です。
周囲の視線を集めてしまうことを恥ずかしく感じ、以前は外出時に晒を巻き、胸元を目立たなくしようとしていました。
自分の身体は、自由な行動を妨げる重荷なのではないか。名家の令嬢として求められる役割と同じように、自分を縛りつけるものなのではないか。そのように感じてしまうこともありました。
しかし、雫からグラビアや表情の見せ方を教えられたことをきっかけに、自分の姿を「隠すだけのもの」ではなく、「自分自身を表現するための個性」として見つめ始めます。
写真を撮ることには今でも恥ずかしさがありますが、鏡やカメラに映った自分を、ほんの少しだけ可愛いと思えるようになりました。
自転車への挑戦では、当初、自分の身体の重みがバランスを崩す原因だと考えていました。しかし、雫たちの助言を受けて、自分の体格に合った姿勢と乗り方を見つけたことで、その重みを安定のための力へ変えることができました。
茉里絵は、コンプレックスを完全に克服したわけではありません。人に見られると今でも恥ずかしくなり、体型の話題では戸惑ってしまいます。
それでも現在は、自分の身体を否定して隠すだけではなく、自分だけの個性や表現の力として、少しずつ受け入れ始めています。
学院指定制服も、茉里絵の身体へ無理に制服を合わせるのではなく、学院の正式なデザインを保ちながら、本人が美しく、苦痛なく着用できるよう特別寸法で仕立てられています。
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和先生への想い
茉里絵は、理知的で包容力のある年上の男性に強く惹かれる傾向があり、自らを「ファザコン」と認める一面もあります。
和先生に対しても、教師としての知識や落ち着き、生徒一人ひとりへ誠実に向き合う優しさに、強い憧れと恋心を抱いています。
初めて出会った頃には、家から押しつけられた縁談への苦しさを忘れたい気持ちもあり、和先生へかなり積極的に接していました。
その後、和先生とユリシアの特別な関係を知り、自分の行動を恥じ、ユリシアを傷つけたくないと考えるようになります。
しかし、茉里絵の想いそのものが消えたわけではありません。
和先生の授業や放課後の指導を受ける雫を羨ましく思ったり、簿記の試験で良い結果を残し、和先生から「よく頑張りましたね」と認めてもらうことを願ったりしています。
雫と同室になってからは、和先生の隣という特別な場所を「淑女のやり方で手にしてみせる」と、静かな闘志を燃やすようにもなりました。
一方で、自分にはユリシアのような特別な絆も、雫のような情熱も、渚先生のような大人の魅力もないのではないかと、自信を失うこともあります。
茉里絵の恋心は、大切な友人を傷つけたくないという理性と、自分の人生や気持ちを諦めたくないという強い意志の間で揺れています。
だからこそ彼女は、誰かを押しのけるのではなく、自分自身を磨き、正々堂々と和先生に認められる女性になることを目指しています。
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家族・野上との関係
茉里絵は名家・橘家の令嬢として育ちました。
経済的には非常に恵まれた環境にありますが、家の将来や名誉を理由に、自分の意志とは関係なく結婚相手を決められようとしており、そのことに長く苦しんでいます。
家族から求められる「完璧な令嬢」という役割は、茉里絵へ品位や教養を与えた一方で、自分の気持ちを素直に表現することを難しくしました。
そのような茉里絵を幼い頃から支えているのが、橘家の執事・野上です。
野上は、茉里絵の身の回りの世話をするだけでなく、彼女の自主性を尊重し、失敗を先回りしてすべて防ぐのではなく、必要な時に静かに手を差し伸べる理解者です。
初めてユリシアへチャットを送る際には絵文字の使い方を教え、ミュージックビデオの衣装を忘れた際には、自宅で撮影するという新しい方法を提案しました。
茉里絵の体型や失敗についても、決して否定せず、時折独特で上品な言い回しを使いながら支えています。
茉里絵にとって野上は、使用人という立場を超えて、自分の弱さも天然な一面も理解してくれている、大切な家族のような存在です。
将来の夢と心の支え
茉里絵の最も大きな願いは、自分の人生を自分自身の意志で選び取ることです。
家の名誉や周囲の期待だけを理由に将来を決められるのではなく、誰を愛し、どのような道を歩むのかを、自分の心で決めたいと願っています。
衣装制作や刺繍の才能を活かし、祖母から受け継いだ伝統技法を、現代的な衣装や表現へつなげていくことにも、大きな可能性を感じています。
将来の職業について、まだ明確に一つの道を決めているわけではありません。しかし、自分の手で何かを生み出し、その作品を通して大切な人の心へ想いを届けることは、茉里絵がこれからも大切にしたい生き方です。
茉里絵の心を最も強く支えているのは、友人たちとの絆です。
自然体のまま受け入れてくれるユリシア、固い殻を遠慮なく壊してくれる雫、真面目で優しい柚羽、強く生きる姿を示してくれる渚先生。
そして、いつも静かに見守ってくれる野上や、学びと成長の目標となっている和先生の存在も、茉里絵が前へ進むための大きな力となっています。
茉里絵は、完璧な淑女になろうとしている少女です。
しかし現在の彼女が目指している「完璧」とは、失敗や弱さを一切持たないことではありません。
失敗しても立ち上がり、自分とは異なる考えを持つ相手を尊重し、大切な人の幸せを願いながら、自分自身の気持ちにも嘘をつかないこと。
不完全な自分を少しずつ受け入れながら、それでも優雅に前へ進み続けることこそが、現在の茉里絵にとっての「淑女らしさ」なのです。
完璧な淑女を目指しながら、不完全な自分も愛せるようになった少女。
それが、三年生となった現在の橘茉里絵です。

