親愛なる日記様 2024年11月9日 土曜日 晴れ

茉里絵の日記

本日も悩ましい一日を過ごしてしまいましたわ。朝から父上から例の件でお電話があり、またしても「家の将来のため」という言葉を繰り返されてしまいました。arranged marriageなどという時代遅れな習慣に縛られるべきではないと思うのですが…。

今日は土曜日ですので学院はお休み。けれど、嬉しい偶然がありましたの!図書館で勉強をしていた時に、なんと和先生とお会いできましたの!先生も休日に関わらず、教材研究をなさっていたようです。一緒に図書館のカフェでお茶をいただく機会に恵まれて、私の心は大きく波打っておりました。簿記について少しお話しできただけでも、幸せな時間でしたわ…。

ああ、でも、ユリちゃんのことを思うと胸が痛くなりますわ。彼女は私の大切な友人。彼女の純粋な想いを知っているからこそ、この気持ちは永遠に秘めたままにするべきなのでしょうね。

そういえば昨日、体育の時間に渚先生が新しいストレッチを教えてくださいましたの。あの方の筋肉は本当に美しく、女性としての理想の一つを見せていただいた気がいたします。私も少しずつですが、自分の体型に自信が持てるようになってきたと思います。(とはいえ、今日も外出時にお胸を晒で押さえつけていたのは内緒ですわ…)

明日も日曜日。例の結婚話から気を紛らわすため、ヨガ同好会の衣装を作ることにいたしましょう。先日、密かに作っていたメイド服は…やはり記録に残すのは控えめにしておきますわ。

この頃、学院では雫さんが和先生の前でやけに色っぽい仕草をするようになってきて、少し気になりますわ。まぁ、彼女の策略なんて和先生には通用しないとは思いますけれど…。でも、ユリちゃんが心配そうな顔をしているのを見ると、私も何かできることはないかしら、と考えてしまいます。

今宵も、今日の和先生の優しい笑顔を思い出しながら、乙女の秘めたる想いと共に眠りにつきたいと存じます。

追伸:明日こそは、胸を晒で縛るのをやめて、このままの自分を受け入れる練習をしてみようかしら…。でも、やはり和先生の前ではまだ恥ずかしすぎますわ。

おやすみなさいませ、
茉里絵より