今朝は珍しく早起き。完璧な作戦を立てたのに…もう! 😤
計画①:いつもより30分早く学院に行く
計画②:職員室の前で待ち伏せ
計画③:土曜日の誤解を解くために和先生に説明する
…って、なんでこんな周到な計画を!? 💢
でも、朝の独り言の練習は完璧だったのよ?
「先生、土曜日のことなんですが…」
「ん?土曜日?何かあったのか?」
…って、なんで心の中の和先生まで無邪気なのよ!! 😫
結局、計画通り早く着いたのに…。
和先生「おはよう、雫。今日は早いね」
私「あ、え、と、そ、その…」
もう、何よあの言い方!?
私、台本読みの時でさえ、こんなに噛んだことないのに… 🙄
しかも声が上ずってるし、これじゃ新人声優の初収録みたい!
そこへユリシアが登場。
「おにいたん♡、おはよー!」
「おはよう、ユリシア」
…この子、毎朝あんな恥ずかしげもなく甘えられるわね… 😠
「雫ちゃん…」
「ちょっとあんた!土曜日のこと…」
…って思ったけど、なんか様子が変。
いつもの快活さがなくて、申し訳なさそうな顔してるし…。
「ごめんなさい…」
「え?」
「土曜日のこと、私…嘘をついちゃったの」
…はぁ!?待って、どういうこと!?
和先生なんて来る予定すらなかったってこと!? 😳
「私ね、雫ちゃんが”興味ない”って言ったとき、なんだかモヤモヤして…。雫ちゃんの気持ちを確かめたくなっちゃって…。本当にごめんなさい」
なんか、目が潤んでるし…。
「あ、えっと…その…!」
(声が裏返りそうになるのを必死で抑えながら)
「雫、朝礼の時間だぞ」
突然の和先生の声に、私たち二人とも飛び上がっちゃった!
「は、はい!」
「う、うん!」
…完璧な作戦だったのに。
朝の独り言だって、完璧な演技だったのに… 💭
ユリシアのあんな申し訳なさそうな顔、初めて見たわ。
なんだか怒る気も失せちゃって…。
それに「モヤモヤして」って…もしかして嫉妬…?
あの子…、私の気持ちに気づいてたってこと…?
本日のNG一覧:
①棒読み和先生シーン
②説明失敗シーン
③怒り演技シーン
…全部、心がまっすぐじゃないから、セリフが入ってこないのよね。
追伸:
今日の私の演技、絶対にNGよ…。
…明日は落ち着いて話せるように練習しとかなきゃ。
リハーサルは100回…いや、200回は必要ね。
でも、ユリシアのあの表情と言葉…。
なんだか、叱りたい気持ちよりも、
心配になっちゃうじゃない…。
それに、あの子の気持ちも、ちょっとだけ分かる気がして…。
雫 ⭐️
(余白に小さく)
明日は声が上ずらないように…
あと、ユリシアときちんと話をしないと…
二人で和先生のこと…(慌てて消した跡)
その後のこと…
まさか今日、ユリシアが家に来るなんて…。
放課後、メイクを落としてたら、玄関のチャイムが。
「は~い」って出たら、そこにユリシアが立ってて。
「お話…聞いてくれませんか…?」
朝の申し訳なさそうな表情に加えて、今度は目も腫れぼったくて…。
きっと、ずっと考えてたんでしょうね…。
思わず「入って」って言っちゃった… 😤
最初は怒ってたのよ?当然でしょ!
でも、この子がずっと下を向いて「ごめんなさい」って言うから…。
あ~もう!「泣かないでよ、バカ」って言っちゃった… 🙄
テーブルにお菓子を出して…って、なんで私、もてなしちゃってるのよ!
「実は…和先生のことが好きなの」
「…分かってるわよ」
「え!?」
「あんた、バレバレよ」
それからなんか、お互いの話で盛り上がっちゃって…。
「和先生って、私が話しかけても困った顔するのよね~」
「えっ!おにいたんそんな顔するの!?」
「ほら!今の反応!あんた、絶対見てるでしょ!」
「も~雫ちゃんったら!」
…気づいたら2時間も経ってた。
帰り際、「次に嘘ついたら許さないから」って言ったけど…。
なんか、ユリシアまだ何か隠してる感じがした。でも、今日は追及しなかった。
あの子なりに、言えない理由があるんでしょ…。
今考えると、ライバル同士で和先生の話なんかして…。
私たち、なんかおかしいわよね…。
でも、ちょっと…楽しかったかも… 😳
追伸③:
明日の実習、ユリシアと組むの…。
…別にいいけど、昨日みたいな気まずい空気は嫌だし。
でも今日、ちゃんと話せたから…。
(余白に走り書きで)
実習の打ち合わせ、今度はうちじゃなくて、
学院でにしよ…絶対…!
だって、また和先生の話になっちゃいそうだもん…💭
雫 ⭐️