もう!なんであんな衣装を選んじゃったのよ!
確かに真っ白なフリルの胸元に、大きなピンクのハートのパッチワーク…。
アイドル風メイド服って言われたら、そうかもしれないけど…。
スカートも、正統派メイドより10センチは短めだったし…。 😳
「立野さん、その衣装…とてもお似合いですわ」
「胸元のハートマーク、とても可愛らしいですわ」
…なによ、その完璧なお嬢様口調。
隣で制服に着替える茉里絵のシルエットといったら…。
あんなふうに優雅に着替えられるなんて、ちょっと意地悪…よね。 😤
こっちは必死でアピールしようとしてるのに、
茉里絵は何もしなくたって気品があって…。
…って、考えてる場合じゃない!
だって、和先生が来るんだから!
そしたらまさかの展開。
和先生が一番乗りで来店…!?
私の担当テーブルに!?
「い、いらっしゃいませ…ご主人様…」
声、震えてない?上ずってない?ヤバっ、目が合っちゃった! 😫
和先生「おや、雫か」
私「は、はい…!」
一瞬、和先生の目が私の衣装を見て止まって…。
視線が胸元のハートに…。
ドキドキが止まらない!
「メニューをお持ちしました…」
慌てて差し出したメニュー、逆さまだし…。
和先生がメニューに目を通しながら、時々チラッと私の方を見てる…。
気になる…!気になるってば…!
「紅茶とスコーン、お願いするよ」
「かしこまりました…!」
お盆を運びながら、後ろ姿も見られてる気がして…。
やっぱりこの衣装、派手すぎたかな…。
そうしたら、和先生がふと…。
「そうだな…」
「え?」
「その制服、君に似合ってるよ。ハートマークが可愛いね」
「!!!」
…今、可愛いって言ってくれた!?
しかも、ずっと気にしてくれてたってこと…!? 💕
「と、特に意識して選んだわけじゃ…」
和先生「君らしい、元気な感じがいいよ」
もう、心臓がバクバクで…!
紅茶、こぼさないように…こぼさないように…。
でも和先生の優しい視線を感じて…。
ティーカップが、カタカタ言っちゃう! 💦
紅茶のお盆を持ったまま、クルッと華麗なターン!
…って、後ろのリボンが机の端に引っ掛かって…。
「あっ…!」
でも、転びそうになった私を和先生が…!
「危ないよ」
その声と同時に、後ろから支えてくれて…。
私「!!!」
背中に和先生の手を感じて、心臓が止まりそう…! 💕
その時、茉里絵が颯爽と現れて…。
「私がお後をお支えいたしますわ」
…って、茉里絵の登場が早すぎるでしょ!
もう少しだけ、このままで…。
「失礼いたしました…」
慌てて姿勢を正して、でもまだ動悸が…。
和先生の手の温もりが残ってるような…。
お客様が増えてきて、他のテーブルの対応もしなきゃいけないのに、
和先生のテーブルが気になって気になって…。
「雫ちゃん、紅茶のお代わりをお持ちしますわ」
さっきから茉里絵ったら、和先生のテーブルを何度も…。
…ちょっと、それは私の担当でしょ! 😤
結局、閉店まで和先生は居てくれて…。
他のお客様の視線も気になったけど…
でも、時々目が合うたびに、優しく微笑んでくれて…。 🥰
帰り際、最後にもう一度…。
「雫、今日の君は本当に素敵だったよ」
もう…!これ以上褒められたら…!
心臓、爆発しちゃう…!
追伸:
次回も絶対、可愛い衣装にするんだから!
…って、次も和先生が来てくれるかな…?
それにしても茉里絵ったら…。
あんな風に自然に振る舞えるなんて…。
でも今日は私の勝ち…よね? えへへ… 😊
雫 ⭐️
(余白に小さく)
和先生の紅茶の好み:
ストレート、薄め、レモンなし
…これ、覚えとかなきゃ。
(その下に小さなハートマークをいくつも描いて、慌てて消した跡)
(さらに小さく)
今日のベストシーン:
①チラ見してくれた回数:7回!
②「可愛い」って言ってくれた瞬間
③あの…後ろからの…(顔を覆って消した跡)
④帰り際の「素敵」…💕
明日、学院で和先生に会った時…
普通に話せるかな…。
制服姿の私も、少しは…
…って、考えすぎよ!おやすみ!!