渚と紡ぐ新しい時間 2025/01/11

エピソード

年が明けたばかりの新しい朝、和先生は渚先生と雑談を楽しんでいた。

「新年の目標なんだけどね、ウォーキングを始めようと思っているんだ。」
和先生の言葉に、渚先生は少し驚いた顔を見せる。

「先生、ウォーキングですか?それ、すごくいい目標ですね🌸」
渚先生は優しい笑顔でそう返しながら、少し首を傾げる。
「でも、いきなり無理しちゃうと逆効果になっちゃいますよ。最初はゆっくり始めるのが大事です。」

「そうだよね。実はあまり自信がなくてね…。身体も硬いし、体力も年々落ちている気がして。」
和先生は苦笑いを浮かべる。

「大丈夫ですよ✨ウォーキングは、無理せず少しずつ続けることが大事なんです。例えば、最初は週2~3回くらい、1回30分から始めてみるのがおすすめです。」

渚先生は手を胸に当てて頷きながら提案を続ける。
「姿勢をまっすぐ保って、かかとから着地するように歩くと負担が少なくなりますよ。それに、歩いた後はストレッチを忘れないでくださいね。疲れにくくなりますから🍀」

「なるほどね…。ストレッチかぁ…。実は私、身体が硬くてね。子供の頃から前屈が+30cmなんだよ(笑)」
和先生は苦笑しながら肩をすくめる。

「えっ!?+30cmって、それは…すごいですね😊」
渚先生は思わず微笑みながらも、真剣な表情に戻る。
「でも、安心してください!ストレッチも無理せず続ければ、少しずつ柔らかくなりますから🌟」


「写真を撮って記録を残すのもおすすめですよ✨」
渚先生は明るく提案する。
「つま先にどれくらい手が届くようになったか記録しておくと、頑張りが目に見えてわかりますし、やる気も出ます!」

「それ、すごく良いアイデアだね!さすが渚先生!」
和先生は感心しながら頷くが、ふと何かを思いついたように微笑む。
「ところでさ、渚先生のストレッチ姿も写真で見られたら、私のモチベーションがもっと上がるんだけど…どうかな?」

「せ、先生!?私のストレッチ姿を…ですか?///」
渚先生は顔を真っ赤にしながら目を逸らす。

「いやいや、変な意味じゃなくて!あくまで健全に、目標として使わせてもらうだけだから!」
和先生は慌てて弁解するが、渚先生はまだ照れたままだ。


「そ、それなら…いいですよ。ただし、本当に健全な目的だけですよ?変な使い方は絶対に禁止ですからね😊」
彼女は軽く指を差しながら念押しをするが、その表情にはどこか微笑みが浮かんでいる。


「でもさ、渚先生、昔っから怒ると怖かったもんなぁ。でもぷうっとむくれる渚も可愛くて、私的にはちょっぴりご褒美だったりして(笑)」
和先生の冗談に、渚先生は慌てて頬を膨らませる。

「も、もうっ!先生、本当に昔からそういうことばっかり言うんですから!(>_<)///」

彼女はむくれた顔を浮かべながらも、内心では少し嬉しさを感じている自分に気づいていた。


「でも、本当に渚は綺麗になったよ。昔から可愛い子だなとは思ってたけど、今の渚は外見も内面も最高に素敵な女性だ。こんな私には本当にもったいないくらいだよ。こんなおじさんのこと、好きになってくれて本当にありがとう。」

渚先生が感動に瞳を潤ませているのを見て、和先生はさらに優しい声で続けた。

「渚がそばにいてくれるだけで、私も幸せだよ。一緒に過ごす時間をもっと増やしたいと思うし、そのために少しでも自分を磨きたいと思ったんだ。」

その言葉に、渚先生は目を輝かせながら静かに頷く。

「先生…そんな風に言ってくださるなんて…本当に嬉しいです🌸。ウォーキングやストレッチだって、先生と一緒なら楽しく続けられると思います。一緒に、これからもっと素敵な思い出を作っていきましょうね✨」

結び

自宅に戻った後、渚先生は部屋の片隅に小型のスマホ用三脚をセットしながら、小さく息を吐いた。

渚

「そ、それなら…いいですよ。ただし、本当に健全な目的だけですよ?変な使い方は絶対に禁止ですからね…😊」

昼間に和先生に言った言葉を思い出し、頬がほんのり赤く染まる。

(先生、本当に健全な目的だけで使ってくれるんだよね…。でも、私のストレッチ姿なんて…こんなの、変じゃないかな?)

渚先生は少し迷いながらも、スマホを三脚にセットし、動画モードで録画を始めた。

「よし…とりあえずやってみよう。」

カメラの前に座り、ゆっくりと足を伸ばし、つま先に手を伸ばす。画面越しに映る自分の姿に思わず首をかしげる。

「なんだかぎこちないな…。もう少し自然に見せたほうがいいよね。」

姿勢を直したり、ポーズを変えたりしながら、いろいろな動きを試していく。そのたびに、画面を確認しながら渚先生は小さく呟いた。


(先生、こんなの見て本当にやる気が出るのかな…。いや、健全な目的って言ってたし…。でも…もし少しでも綺麗に見えたら、先生も嬉しいのかな…?///)

動画を撮り終えると、すぐにスマホを手に取り、画面をスクロールしながら自分の動きをチェックする。


「これなら自然に見えるかも…?いや、ちょっと角度が変かな…。あ、このシーンなら…✨」

気に入ったシーンを慎重に写真として切り出しながら、渚先生はふと真剣な表情になる。

(先生が私を応援してくれてるのは、本当に嬉しい。でも…私だって、ただの同僚とかサポーターとしてじゃなくて、もっと…先生の特別な人になりたいのに…。)


顔が少し熱くなるのを感じながら、渚先生は写真を保存し、そっとスマホを閉じた。そして、小さな声で呟く。

「先生、こんな感じでいいですか?私、ちゃんと頑張りましたから…どうか、健全に見てくださいね。でも…少しだけ、女性としても見てくれたら…嬉しいな…///」

彼女の胸の中に湧き上がる小さな期待とドキドキ。その感情を抱えたまま、渚先生は優しい夕方の光の中で静かに微笑んだ。