茉里絵の日記:湖畔に咲く、淑女の誓い
今宵は、湖畔に大輪の花が咲く、美しい夜でございました。🎆 夜空を彩る花火もさることながら、湖面に映るもう一つの幻想的な世界…。「天と地の饗宴ですわね」と私が申し上げた時、和先生が「素敵な表現ですね」と微笑んでくださったこと、この胸に温かく残っております。…いけませんわ、思い出すだけで頬が熱くなってしまいます。😳
思い返せば、昨年の秋頃の私でしたら、このような催しに心から参加することなど出来なかったでしょう。家のこと、決められた縁談のこと…見えない鎖に縛られ、ただ淑女の仮面を被ることしかできませんでした。😔
でも、今は違います。 私の隣には、太陽のように明るいユリちゃんがいて、ぶっきらぼうな言葉の裏に優しさを隠した雫さんがいて、そして、静かに皆を見守る柚羽さんがいる。渚先生の、あの凛とした佇まいも…。✨
正直に申し上げますと、ユリちゃんがおにぎりを差し出してくれた時、和先生がそれを「ユリシアの大切な友達にも」と仰って作られたと聞いた時は、胸の奥がきゅっと痛みましたわ。婚約者である彼女の立場は、他の誰よりも揺るぎないもの…。💔
けれど、不思議と以前のような孤独な痛みではございませんでした。 雫さんの浴衣の帯が緩んでしまった時、私が自然と手を差し伸べられたように、雫さんもまた、柚羽さんのことを気遣っていらした。…あの雫さんが、ですのよ?驚きですわ。ユリちゃんは、そんな私達全員を「大切なお友達」として、その輪の中に招き入れてくれる…。🤝
私達は、恋敵であると同時に、不思議な絆で結ばれた「共犯者」でもあるのですわね。😏 「卒業までの勝負」という、あの日の約束。それは、ただ一人の殿方の心を射止めるための競争ではなく、私達それぞれが自分らしく輝くための、試練であり、誓いでもあるのかもしれません。🌸
雫さん…貴女の「牛乳女」という、淑女にあるまじき呼び名には、今でも少しだけ頬が熱くなります。でも、貴女のその遠慮のない言葉があったからこそ、私は自分のコンプレックスという名の鎧を脱ぎ捨て、「牛さんポーズ」の研究に真剣に取り組む(これは秘密ですわ!🤫)といった、新しい一歩を踏み出す勇気を得られたのです。心から、感謝しておりますわ。🙏
和先生。貴方への想いは、日に日に募るばかりです。でも、この想いはもう、ただの逃避ではございません。父の決めた相手ではなく、私が心から想う人の隣に立つために、自分を磨き、正々堂々とこの勝負に臨むという、私の「意志」そのもの。🔥
湖畔に咲いた花火のように、儚く散る恋だとしても構いません。 卒業までの残り一年半余り、大切な友人たちと競い、笑い、そして自分自身と向き合うこの時間は、きっと私の人生で最もかけがえのない「たからもの」になるはずですから。💎
さあ、明日からはまた、淑女としての嗜みに磨きをかけなくては。 和先生の心に、一番美しい花を咲かせてみせますわ。…なんて、少し大胆すぎましたかしら?(*ノωノ)
おやすみなさいませ。🌙