如月柚羽

第2学年

三つの月見、それぞれの想い(第2学年編・26)

2025年10月6日(月)第1章:月華寮のシスターフッドその夜、月華寮の一室には、ペンを走らせる音だけが響いていた。簿記検定試験を目前に控え、雫、茉里絵、柚羽の...
和先生と学ぶ♡淑女の簿記検定物語

秋の山の合格祈願(第2学年編・25)

2025年10月4日(土曜日)第1章:二つの誤解、一つの目的地金曜日の放課後。チューエル学院の職員室は、来週に迫った簿記検定試験を前に、少しだけ張り詰めた空気に...
和先生と学ぶ♡淑女の簿記検定物語

ぶりっ子優等生と、見抜いたライバル(第2学年編・23-1)

2025年9月24日(水曜日)第1章:放課後の赤ペン先生九月も下旬に差し掛かった、水曜日の放課後。窓から差し込む西日が、教室の埃を金色に照らし出している。夏休み...
第2学年

淑女のペダル ~コンプレックスという名の追い風~(第2学年編・22)

2025年9月18日(木)第1章:遠い景色と、静かなる決意九月も半ばを過ぎた昼下がり。チューエル淑女養成学院の庭園は、秋の気配を運ぶ風が優しく木々を揺らしていた...
トゥインクル☆バニーダンス

2025年9月15日:偽りのお月見は、愛のサプライズ 🎑💖(第2学年編・21-3)

2025年9月15日(月曜日)第1章:決戦の夜9月15日、月曜日(祝日)。夕暮れの空が茜色から深い藍色へと移り変わる頃、和先生の家のリビングは、ユリシアの期待と...
ユリシアの全力おにいたん計画

乙女たちの秘密会議と、勘違いの月見団子 🎑🐰(第2学年編・21-2)

2025年9月13日(土曜日)第1章:最終リハーサルと、甘い香り九月も半ばに差し掛かった土曜日の午後。和先生の家では、ユリシアが一人、そわそわと落ち着かない様子...
ユリシアの全力おにいたん計画

乙女の秘密特訓と、満月の勘違い(第2学年編・21)

2025年9月10日(水曜日)第1章:乙女の秘密特訓♡九月に入り、朝晩の風にほんの少しだけ秋の気配が混じり始めた、ある日の放課後。 和先生の家の、自室。ユリシア...
第2学年

秘密兵器ロボ娘と、雫の静かなる宣戦布告(第2学年編・20)

2025年9月2日(火曜日)第1章:目撃者は、口を噤む九月二日、火曜日。夏休みの喧騒が嘘のように静まり返った、二学期二日目の昼休み。柚羽は、図書室で借りた本を抱...
エピソード

真夏の夜と、三つの絶叫(第2学年編・18)

2025年8月25日(月)晴れ第1章:淑女と女優の、退屈な夜八月二十五日、月曜日。夏休みも残すところ一週間を切り、夜になっても寄宿舎・月華寮の廊下には、ねっとり...
柚羽の日記

私の小さなノートくんへ 柚羽の日記(第2学年編・16)

2025年8月21日(木)晴れ今日も、学院のプールでこっそり練習してきました。誰もいない放課後のプールは、音が響いて、なんだか少しだけ怖かったです。水着に着替え...
和先生と学ぶ♡淑女の簿記検定物語

夏期講習と、ページをめくる勇気(第2学年編・14)

第1章:宣戦布告のチャイム八月も半ばに入った、ある日の午後。チューエル淑女養成学院の特別教室には、夏の強い日差しと、生徒たちの熱気が満ちていた。窓の外では蝉がや...
柚羽の日記

私の小さなノートくんへ 柚羽の日記:私のたからもの(第2学年編・11-1)

ドーン、て。お腹の底に響く音と一緒に、夜空いっぱいに光のお花が咲いたんです。湖の水面にもう一つのお花が咲いて、世界がキラキラしたものでいっぱいになって…。すっご...
第2学年

湖畔の花火と五つの想い ~夏の夜に咲く恋の花~(2025花火大会)(第2学年編・11)

第1章:浴衣姿の乙女たち夏の夕暮れ、チューエル淑女養成学院の正門前には、色とりどりの浴衣に身を包んだ女性たちが集まっていた。ユリシアおにいたん♡、お待たせ!水色...
和先生と学ぶ♡淑女の簿記検定物語

この指が未来を打つ――和先生の“電卓教室”と雫のドヤ顔(第2学年編・10)

「特別講義、開講です」風通しのよい6月の午後。商業科の教室に、生徒たちのざわめきが広がっていた。「……今日の補講って、簿記じゃないの?」「いや、先生が“道具の話...
チューエル淑女養成学院 寄宿舎・月華寮

ゴールデンウィーク*柚羽の「がんばり過ぎ注意報」(第2学年編・閑話)

“48 時間完璧計画” 発動――まだ見知らぬ背中越しの決意ゴールデンウィーク前夜。寄宿舎・月華寮の玄関ホールは旅行バッグをころがす同級生たちの笑い声で満ちていた...
和先生と学ぶ♡淑女の簿記検定物語

「ダブル受験宣言――それぞれの“はじまり”」(第2学年編・8)

新緑がキャンパスを包む放課後。窓辺をかすめた風に、ユリシアの淡いピンク髪がふわりと揺れた。教室では中間テスト返却のざわめきも引き、代わりに「今年こそ簿記を受ける...
第2学年

導く手、見上げるまなざし(第2学年編・7)

午後の職員室。窓際のカウンターで、如月柚羽は渚先生の横に並び、書類の整理を手伝っていた。「柚羽さん、ファイルはその棚の左から3番目にお願いね」「はいっ、すぐに」...
第2学年

品格と気品、そのはざまで(第2学年編・6)

放課後の紅茶会サロン。窓から差し込む夕陽が、白磁のティーカップを淡く照らしていた。「……では、次の招待状はこの封筒でいかがでしょう?」「うん、ぴったりだと思いま...
第2学年

火花と共鳴、ふたりの距離(第2学年編・5)

それは、月曜日の特別課題授業の前日――。「明日のグループワークね、雫ちゃんは如月さんとペアになってもらえる?」担任の渚先生の言葉に、雫は一瞬きょとんとした表情を...
第2学年

揺れる姉心、まっすぐな眼差し(第2学年編・4)

ある春の放課後――。「じゃあ、今日はユリシアさんと如月さん、教室の掃除当番お願いね」クラスメイトの声を背に、モップを手にしたユリシアは、ふっと小さく息を吐いた。...
和先生と学ぶ♡淑女の簿記検定物語

新芽の微笑み、揺れる心(第2学年編・3)

新入生オリエンテーションの翌日、学院では「商業科体験クラブ」なる新企画が静かにスタートしていた。「先輩たちの模擬授業、ほんとに分かりやすかったって評判だよ」そん...