今日も、学院のプールでこっそり練習してきました。誰もいない放課後のプールは、音が響いて、なんだか少しだけ怖かったです。水着に着替えて…準備運動は、雫先輩に教わった通り、ちゃんとやったんだよ。
でも、また足がつかなくて、パニックになってしまいました。心臓がバクバクして、息ができなくなって、涙が出そうになるんです。😥 どうして私、こんなに泳げないんだろう…。
きっかけは、この前の花火大会。あの湖の綺麗さに、みんなが「来年は湖で泳ぎたいね」って楽しそうに話しているのを聞いて、私も一緒に水辺で遊びたいって、強く思ったんです。でも、金槌の私は、きっとみんなの足手まといになるだけだもん。😟 家族の家業を手伝うため簿記を頑張っているように、泳ぎも内緒で克服しなくちゃ…って、一人で決意したんです。
練習はいつも一人。学院のプールをお借りして、水面に顔を浸すだけでも怖くて、手が震えます。中学生の時のスクール水着しか持っていなくて、ちょっと古くて恥ずかしいけど、仕方ないんです。お母さんに負担をかけたくないから、新しいのを買うなんて言えなくて…。
今日も、水着がきつくて、思いっきり手足を伸ばそうとしたら、肩のゴムがずれて水が入ってきて、慌てて上がっちゃいました。体が大きくなったせいで、締め付けられて息苦しくて…もう、どうしようかと思って、プールの端で一人で泣きそうになりました。だって、こんなハプニングばっかりで、全然前に進まないんだもん…。😭
簿記の勉強も、最初はそうだったかも。分からなくて、何度も同じページで止まっていたけど、和先生のアドバイスで「繰り返せば繋がる」って分かって、少しずつ進めるようになったんです。あの時の雫先輩の優しさ、忘れられないな…。✨ 泳ぎも、何度も繰り返せば、いつか分かるようになるのかな。でも、簿記はみんなと一緒に頑張れるのに、泳ぎは一人ぼっちで…。寂しいけど、みんなに知られたら、きっと心配かけちゃうだけだから…。
お母さんとお父さんにも相談したいけど、家計の心配をかけたくない。商店の帳簿を直して、家族を支えたい一心でここに来たのに、こんなことで弱音を吐いちゃダメだよね。💪 ユリシア先輩の明るい笑顔や、茉里絵先輩の優しい言葉、雫先輩の強い視線、そして渚先生の凛とした姿…みんなの前では、笑顔でいなくちゃ。でも、この小さなノートくんには本当の気持ちを話せるから、嬉しいよ。😊
明日も練習しよう。みんなと一緒に、海や川で笑える日が来るように。
…もし私が泳げるようになったら、和先生も、褒めてくれるかな…?
雫先輩にしてくれたみたいに、「よく頑張ったな」って、頭を撫てくれるかな…。🥺
なんて、考えちゃダメだよね。😳
おやすみ、小さなノートくん。明日も、がんばるね。✊
(日記のページの隅に、小さなプールの絵と、皆の笑顔のイラストが描かれている。端の方には、少し困った顔で水着のゴムを直している、自分自身のコミカルなスケッチと、小さなハートマークが一つだけ、そっと添えられていた)