2025年9月26日(金曜日)曇り、心も少しだけ曇り
聞いて、日記さん。
なんだか、胸のあたりがずっと、もやもやしてるの😔
一昨日の放課後のこと。
雫ちゃんに、私の「ぶりっこ作戦」が、ぜーんぶバレちゃった💦
「そのぶりっこ、あたしには通用しないわよ」
って、あの真っ直ぐな瞳で言われた時、心臓がドキッてした😨
悔しかった?ううん、違う。
どっちかっていうと…怖かった、のかな😰
私が、ずっと、ずーっと大切に隠してきた、鎧みたいなものを、いとも簡単に見抜かれちゃったような気がして。
日記さんだけには、本当のことを話すね。
私、本当は、簿記、そんなに苦手じゃないの。
ううん、本当は、結構好き💭数字がピタッて合った時のすっきりする感じとか、和先生が教えてくれる世の中の色々な取引の仕組みとか、すごく面白いなって思ってる。夏期講習で柚羽ちゃんがどんどん分かるようになっていくのを見て、自分のことみたいに嬉しかったのも、本当だよ😊
でもね、私、おにいたん♡の前では、「分からないフリ」をしちゃうの。
だって、そうすれば、おにいたん♡は私の隣に来てくれるから💕
「ユリは仕方がないなあ」って、困ったみたいに笑いながら、でも、世界で一番優しい声で、私の頭を撫でてくれるから。
馬鹿みたいでしょ?分かってる😔
雫ちゃんが言う通り、私は本当は、もっと賢いのかもしれない。
でもね、怖いんだ😨
もし私が、何でも一人でできちゃう「完璧な女の子」になったら?
もし私が、簿気もスラスラこなせる「優等生」になったら?
おにいたん♡は、もう私の隣にいてくれなくなるんじゃないかって。
「もう、ユリシアは一人で大丈夫だな」って、どこか遠くへ行っちゃうんじゃないかって…😢
昔、パパとママがそうだったみたいに。
私ね、小さい頃、すごく聞き分けのいい子だったんだって。
でも、ある時から、わざとドジをしたり、失敗したりするようになったの。そうすると、おにいたん♡が、いつもより、もっともっと、心配して、そばにいてくれたから。
「できない私」でいること。
「守ってあげなきゃいけない私」でいること。
それが、おにいたん♡を繋ぎとめておくための、私がずっと昔に見つけた、たった一つの魔法だったの✨
雫ちゃんは、すごい。
自分の力で、どんどん前に進んでいく。簿記の力で、おにいたん♡の隣に立とうとしてる。
渚先生も、そう。大人の女性として、先生の「パートナー」になろうとしてる。
みんな、自分の足で、ちゃんと立ってる。
私だけなんだ😞
おにいたん♡に寄りかかって、甘えて、「できないフリ」をして…。
そんな自分が、時々、すごく嫌になっちゃう。
でも、この魔法を手放すのが、怖いの💦
この前の海水浴のデート。
あの時、おにいたん♡は、私の「わがまま」を全部聞いてくれた。
「婚約者」としての、私の特別を、ちゃんと分かってくれた。
あの瞬間、私は、もう大丈夫だって、そう思ったはずなのに…。
最近、時々、不安になるの😟
おにいたん♡が、渚先生と話している時の、あの穏やかな顔。
雫ちゃんの頑張りを、心から尊敬しているような眼差し。
「婚約者」という名前だけじゃ、おにいたん♡の心を繋ぎとめておけないんじゃないかって…。
でも、どうしたらいいのか、まだ分からない。
雫ちゃんみたいに、自分の力で前に進むのが正しいのは、頭では分かってる。 でも、いきなりは変われない。
この「できないフリ」の魔法は、長い間、私を守ってくれたんだもの。
手放すのは、やっぱり怖い。
でも、もしかしたら…もしかしたらだけど、おにいたん♡は、「できる私」も受け入れてくれるのかもしれない💭
渚先生や雫ちゃんを見る時の、あの温かい眼差しを、私にも向けてくれるのかもしれない。
まだ、よく分からないけれど。
明日は、どんな私でいようかな🤔 いつものように甘えた私?それとも、ちょっとだけ頑張ってる私?
答えは、まだ見つからない。 でも、少しずつ、考えていこうと思う。
私なりのペースで🌸