今日は家庭科の実習。
パートナーはもちろんユリシア…よね。昨日あんなに話したのに、なんでまた緊張するのよ… 😤
「雫ちゃん、おはよう!」
…って、なんでそんな普通なのよ!?
私の方が気にしすぎ!?
でも今日のユリシア、昨日までとは違って、なんだかすごく明るかった。
実習の内容は「和食の基本 ~出汁の取り方~」
…って、なんで二人とも黙っちゃうのよ!
「和」が付くだけで、意識しちゃうなんて…バカみたい! 🙄
「あの…私、出汁昆布切ろうか?」
「あ、うん…じゃあ私、かつお節…」
気まずい空気を吹き飛ばしたのは、まさかの私の失敗。
包丁で昆布を切ろうとしたら、力を入れすぎて…。
「あっ!」
昆布がプツンと変な形に裂けちゃった。それも、なぜか波型に… 😫
「あっ…」
「ぷっ…!」
ユリシアの笑いを堪える顔ったら!
「もう、笑いたければ笑いなさいよ!」
「ごめん…でも…ふふっ…雫ちゃんってば…!」
「何よ!女優だからって包丁も得意とは限らないでしょ…!」
「あの、立野さん…」
実習助手の先生が心配そうに…。
「昆布は、はさみで切りましょうか?」
「え!?あ、はい…!」
真っ赤になる私の横で、ユリシアがまた笑いを堪えてる!
結局、二人して笑い転げちゃって…。
「雫ちゃん、今の顔、めっちゃ可愛かった!」
「うるさいわね!あんたなんて…」
そうよ。
私たち、ライバルなんだから、こんなに楽しく実習なんかしちゃダメなのに…。
昨日も今日も、なんだかおかしい。
本日の失敗一覧:
①昆布波型カットシーン
②真顔が保てないシーン
③ライバル演技の崩壊
追伸:
実習レポートの感想欄、どう書こう…。
「昆布は思ったより硬かった」じゃ、プロの女優として恥ずかしいわ…。
明日からは絶対、もっとしっかりするんだから!
…でも、ユリシアと組むのは、別に嫌じゃ…(慌てて消した跡)
雫 ⭐️
(余白に小さく)
次回の実習は玉子焼きらしいけど…
和先生の好みって、甘め?しょっぱめ?
…って書いてる場合じゃないわよ! 💭