第1章:突然の質問にドキドキ
職員室での昼休み。渚は採点作業をしながら、隣のデスクで仕事をする和先生の横顔をちらちらと盗み見ていた。

そういえば…
和先生が突然口を開いたため、渚は慌ててペンを取り落としそうになる。

渚先生の誕生日っていつだったかな。秋頃だというのは覚えているんだけど、なにせずっと前に聞いたことだから忘れてしまって…。だから教えてくれる?
渚の心臓が高鳴った 💓。和先生が自分の誕生日を覚えていてくれた、いや、気にかけてくれているという事実に、顔がじんわりと熱くなる。

あ、えっと…9月22日です!
思わず声が弾んでしまい、他の教員が振り返るほどだった。渚は慌てて声を潜める。

すみません、つい大きな声で…

ありがとう。9月22日だね、覚えておくよ
和先生の優しい笑顔に、渚の胸は幸せでいっぱいになった ✨。

和先生が私の誕生日を…!きっと何か考えてくれているのかも…!
第2章:現実に戻って大パニック
その日の夜、自宅のアパート。渚は夕食を済ませながら、和先生とのやりとりを何度も思い返していた。

えへへ…和先生、私の誕生日覚えていてくれたんだ…♡
ふと壁のカレンダーに目をやる。8月28日。9月22日まで…あと3週間ちょっと。

あ…あれ?9月22日って…
渚の表情が急に青ざめた。

やだ!もうすぐ29歳になっちゃうのか~!!😭💦
思わず頭を抱え込む。28歳から29歳。この1歳の差が、渚にとっては天と地ほどの違いに感じられた。

三十路まであと1年…!結婚適齢期もとっくに過ぎちゃって…!😰
鏡の前に立ち、自分の顔をまじまじと見つめる。

シワは…まだ大丈夫かな?でも29歳って響きが…うぅ
そんな時、ふと押し入れの奥に眠る段ボール箱が目に入った。
第3章:セーラー服で青春回帰

そうだ!あれを着てみよう!
渚は押し入れから高校時代の制服を引っ張り出した。紺色のセーラー服に赤いリボン。10年前の自分が着ていた思い出の詰まった服だった。

まだサイズ、合うかな…?
恐る恐る袖を通してみる。筋トレで鍛え上げた体は高校時代より引き締まっているが、胸回りは少しきつい。しかし、なんとか着ることができた。

あ…案外いけるかも!✨
鏡の前でポーズを取ってみる。紺のプリーツスカートが膝上でふわりと揺れ、白いセーラーカラーが首元を上品に彩る。

うふふっ、まだまだ現役女子高生って言ってもイケるんじゃない!?🌸
スカートの裾をひらりと翻し、高校時代のように髪を結んでみる。筋肉質な体も制服を着ると意外と可愛らしく見えた。赤いリボンがアクセントとなって、大人の女性の魅力と少女の可憐さを両立している。

よし、記念に写真を撮っちゃおう♪📸
スマートフォンを手に取り、鏡の前で自撮りを始める。

えーと、可愛いポーズは…こう?
片手をほっぺたに当て、首をかしげるポーズ。

あ、これも!
ピースサインでウインク ✌️😉。

これなんてどうかな?
スカートの裾を軽くつまんで、ちょこんと会釈。
どのポーズも28歳とは思えないほど初々しく、渚は自分でも驚いた。

私、まだまだいけるかも!29歳なんて全然怖くない…かも?😄
第4章:和先生からの奇跡のメッセージ
その時、スマートフォンに通知音が響いた。メッセージアプリを開くと、和先生からのメッセージが表示されている。

渚先生、お疲れ様でした。渚先生の誕生日のお祝いをしたいんだけど、いいかな?

え…えええええ!?😱💥
渚は思わず声を上げ、スマートフォンを取り落としそうになった。セーラー服姿のまま、その場でぴょんぴょんと跳び上がる 🦘💕。

お祝い!?和先生が私の誕生日をお祝いしてくれるって!?🎉✨
興奮のあまり、部屋の中をぐるぐると回り始める渚。プリーツスカートがくるくると舞い上がる。

これって…これってデート!?いや、デートじゃなくても…二人きりで!?💖😍
妄想エンジンが全開になった。
第5章:妄想爆発、脳内ピンク祭り
セーラー服姿のまま、渚の脳内に薔薇色の妄想が次々と浮かんでくる 🌹💭✨。

きっと和先生は素敵なレストランを予約してくれて…「渚、今日は君が主役だ」なんて優しく微笑んでくれて…🍽️💕
鏡の前で、想像上の和先生に向かって恥ずかしそうに微笑む練習。セーラー服の襟をそっと直しながら。

「もう29歳になっちゃいました…だなんて言わないで、君はいつまでも美しいよ」って言ってもらえたら…!🌸💖

きゃーっ!😍💫
思わず顔を両手で覆い、その場でくるくると回転。赤いリボンがひらひらと舞う 🎀。

もしかして…もしかして和先生、プレゼントも用意してくれてるかも!指輪とか…!💍✨💕
左手の薬指を見つめ、想像上の指輪をはめる仕草。

「渚…君ともっと時間を過ごしたいんだ」なんて言われたら…私、どうしよう!😳💗💫
セーラー服の襟を正し、乙女のような表情を作る。鏡に映る自分は、まさに恋する女子高生そのものだった。

あ、でも返事しなきゃ!
慌ててスマートフォンを手に取るが、なんと返信すればいいか分からず、指が震えている。

『はい、ぜひお願いします』?いや、もっとちゃんとした敬語で…『恐れ入ります、ありがたくお受けいたします』?
セーラー服姿でスマートフォンを握りしめ、真剣に悩む28歳の体育教師。鏡に映る自分の姿を見て、また違う妄想が始まる。

まさかこの制服姿、和先生に見せちゃったりして…「渚、君は昔から可愛かったんだね」なんて言われたら…!👗💖✨

だめだめ!そんなこと考えちゃダメ!😳💦
顔を真っ赤にしながらも、心の奥では期待に胸を躍らせる渚。
第6章:乙女心と現実の狭間で
結局、渚は30分ほど悩んだ末、シンプルな返事を送った。

和先生、お心遣いありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします
送信ボタンを押した瞬間、また新たな妄想が湧き上がる。

お祝いの後、和先生ったら「実は前から君のことが…」なんて告白しちゃったりして…!💕😍✨

きゃー!もう!私ったら何考えてるの!😳💦
しかし、心は躍るばかり。29歳になる不安なんて、どこかへ飛んでいってしまった。
鏡の前に立ち、セーラー服姿の自分をもう一度見つめる。

そうよ、29歳なんて怖くない!だって…和先生が私のことを…!💖
その夜、渚は興奮のあまりなかなか眠れなかった。セーラー服は丁寧にしわをのばして、クローゼットの一番見えるところに掛けておいた。きっと明日からも、時々着てみようと思いながら。
そして和先生とのお祝いの日のことを考えながら、ようやく幸せな夢の中へと落ちていくのだった。

和先生…ありがとうございます…♡
小さく呟いて、渚は眠りについた。セーラー服が、月明かりの中で静かに輝いていた。
~つづく~ ✨