今日は、放課後の調理室を少しだけお借りして、手作りクッキーに挑戦しています。
もちろん、生徒たちへの差し入れ……という名目ではあります。
けれど、本当のことを言えば、一番食べていただきたい方は、ひとりだけ。
和先生です。💕💕(ノ≧ڡ≦)
甘さは控えめにしました。和先生はきっと、上品で落ち着いた味のほうがお好きなはずです。でも、バターは少し多めに。口に入れた瞬間、ほろりとほどけるような、優しい食感になればいいなと思って。
……まるで、私の気持ちみたいですね。🥹
こ、これは比喩です。深い意味はありません。ありませんから。😤
でも、以前の私とは少し違います。
今の私は、ただ遠くから和先生を見つめているだけの教え子ではありません。
和先生の未来の隣に立つ女性として。
そして、いつか本当に支え合えるパートナーとして。
まずは、この一枚のクッキーから、気持ちを届けたいのです。
ところが、生地を混ぜながら、ついつい想像してしまうのです。
「渚、これ、とても美味しいですね」
わ、わ、わわわ……!!
和先生がにっこりしながらクッキーを食べてる……!!🫣
ど、どうしましょう。笑顔がずるい。眼鏡がずるい。全部ずるい……!!!😭✨
……い、いけません。😶🌫️
まだ焼く前なのに、もう頬が熱くなってしまいました。
私は深呼吸をして、オーブンの窓をそっとのぞき込みます。中では、小さなクッキーたちが、少しずつ優しいきつね色に染まっていました。
これは、生徒たちへの差し入れ。
そして、和先生への小さな贈り物。
けれど私にとっては、それだけではありません。
いつか和先生の隣で、当たり前のようにお茶を淹れて、当たり前のように焼き菓子を並べて。
そんな穏やかな時間を過ごすための、最初の練習なのです。
だから、どうか。
「また作ってくださいね、渚」
そう言っていただけるような味になりますように。
未来のフィアンセとして、まずは一枚のクッキーから。
私、水無瀬渚、精一杯がんばります。

